すみれこさんは湿った空気のまとわりつく真夜中、アーモンドの香りがする断崖でした、履き潰された靴を盗んだ話をしてください。

さみしいなにかをかくための題(https://shindanmaker.com/595943)さんからお借りした言葉から生まれた物語。

アーモンドの香りだと君が云う。私には分からないけれど確かに空気が湿っている。深夜。君に呼び出されて一時間も歩いて断崖から落ちるように云われた。どうしてと問うと首を傾げながら好きだからと答える。ああと思う。君は不幸や孤独より幸福が怖いのだ。靴を脱いで投げると君がぎゃんと鳴く。

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