すみれこさんは布団から出る気がしなかった木曜日、寂れた観光地の土産物屋できみの耳に見知らぬピアスが増えていたことの話をしてください。

さみしいなにかをかくための題(https://shindanmaker.com/595943)さんからお借りした言葉から生まれた物語。

君は桜に似せた饅頭を見てこれで許してもらおうと云う。温泉から出たばかりの私達は変に浮かれていて浮いている。安っぽいピアスが緑色に光る。手に取ると可愛いと燥ぐ君が髪を掻き上げて耳を差し出すのでまた増えていると思いながら近付ける。痕跡を残し合うことだけが愛に似ていて可笑しい。

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