愛について

愛していると云う。愛について定義できない恋人がレタスばかり挟まれたハンバーガーを齧った口で。私はもう知っている。愛とは否定形だ。無関心と肯定が同じならば。この店舗のポテトは塩気が多くてオレンジジュースが真冬でも冷え切っている。恋人の汚れた口をペーパーナプキンで拭いながら冬の教室で貴方に罵倒された日のことを思い出す。泣いていた。言葉は銀色に光る無数のメスのようだった。その刃は清潔に磨かれていて魚群のように一斉に私に向かう。私は。愛していると恋人が云う。茶色いソースで汚れた唇で。

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