すみれこさんは大粒の雹が降った1月の末の朝、昔は人が住んでいた離島で銀の匙をくわえて生まれてきたきみについての話をしてください。

さみしいなにかをかくための題(https://shindanmaker.com/595943)さんからお借りした言葉から生まれた物語。

誰もがお伽噺を持っているのでしょうと先生はびょうびょうと寒い診察室で語った。私は昔の恋人を思い出す。離島で生まれた彼女は銀のスプーンを咥えていたために産声を上げられなかったらしい。だから饒舌なのと自虐的に笑った。私は彼女の記憶を元にして作った幻覚と生きている。病名は知らない。

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