夜行性の私達

淋しいは人と居る必要条件だろうか。十分条件だろうか。何も分からないまま大人になってしまって官能小説家という肩書を得たものの日常で名乗ることは当然ながら殆ど無い。大学を退学して深夜のコンビニで働いている友人は今日は珍しいお客さんが居てと近寄ってきた野良猫についてでも話すように話す。その艶やかな声をラジオのように聞き流しながら少女が少女に虐げられたり甘やかされたりする小説を書く。生真面目な顔をしているのにねえと呆れた声を出した友人は割り引かれたサンドイッチを食べ始めている。結局は暇なのだ。空腹よりもっと本質的な飢餓感を抱えているから私はこの友人を小説の中で高校生にしたり家庭教師にしたりして些細な収入を得ている。

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