神様。今日も私を良い子で居させてください。私の朝は小さな祈りから始まる。小さいけれどとても困難なこと。髪を二つに結んで顔を洗う。トーストとサラダとカップスープを並べて今朝も食事を取れることに感謝する。私にしか見えない妹が何時も同じで飽きないのと昨日と同じことを訊くので貴方もと返す。何も食べない妹はソファーに体を投げ出す。テレビを付けると災害と戦争のニュースばかりで戸惑いながらスープに胡椒を振る。私達には何もできないねと体の半ば透けている妹が足をばたばたさせる。せめてお金が有ればとまで口にして現実の映像に何も云えなくなる。良い子で居られる人は幸せだねと妹が云う。淡々とした声で。オフィスカジュアルという良く分からない服装に身を包んで貴方も良い子にしていなさいよと頭を撫でると猫はにゃあと可愛らしく鳴く。神様。今日も私を良い子で居させてください。そして良い子で居られることに感謝します。