すみれこさんは洗濯をしたのに雨が降り始めた日、港町でやわらかく細い髪の毛を撫でていた話をしてください。

さみしいなにかをかくための題(https://shindanmaker.com/595943)さんからお借りした言葉から生まれた物語。

雨が降ると生魚のような匂がするこの町はかつて港町だったのだろう。姉が洗濯物を両手に困っている。主体性の欠如を優しいと云われると呟いてから姉はずっと喋らない。洗濯物を洗濯機に戻してソファに座る。テレビは水辺の風景を流し続けていて姉も私も互いの髪を撫でたりしないのだ。もう。

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