こんな夢を見た

貴方は友人のように唐突に話し掛けてきた。漫画を私に貸したいらしい。三冊も。一冊は私も読んでいたものなので最新刊は無いのと訊くとこの巻が好きなのだと云う。ふうん。貴方は来た時と同じように突然に居なくなる。私にも貸してよと云う子に頷くと後ろの席の子があの子の名前を知っていると尋ねる。私は少し焦りながら思い出せなくてと云うと人の名前とは思えないほど長い名前を告げられる。辛うじて聞き取れた苗字は人間で名前が実験動物か神様の名前のようだった。名前を教えてくれた子は関係が何方かの破滅で終わることも教えてくれる。祟りのように扱われていると思いながら貴方のぼさぼさの髪や身に覚えの無い親密さを思い出す。せいぜい家庭環境に問題の有る子だろうと見当を付けると布団で目が覚めてすっかりと人間らしくなった貴方がもう行くよとオフィスカジュアルなる服を着ている。短く切られた髪もさらさらだ。貴方の夢を見たよと云うと難しい顔をした後に猫のように玄関に向かってしまう。二度寝するか迷う。

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