三〇三号室の二つの孤独

淋しい。淋しい。淋しい。というメッセージが届いて何処と尋ねれば駅前のカラオケと返ってくる。少しだけ面倒だと思いながらシャツとジーンズを着る。こういう格好をすると少年と間違えられて年齢確認をされたりして楽しい。こんばんはと三〇三号室の扉を開けるとわあと貴方はパフェから顔を上げる。唇の端にチョコが付いている。私も同じものを注文して貴方が好きだという二次元のアイドルの歌を歌わせる。私達は軌道から外れてしまった惑星のように孤独でどうしようもない。宇宙はただ広くて誰も私達に気付いたりしない。キスすると貴方が冗談で顔を突き出してくるので顔面を手で押し退けるときゃあきゃあと騒ぐ。これでも学生時代は私より良い成績だったのだから腹が立つ。パフェは苺と生クリームとコーンフレークなどでできていて貴方の愛してるとか可愛いでしょとかいう歌声の方がよほど甘かった。

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