世界が滅ぶまでの二人

少女時代を持てなかったと雪のような表情で告げる貴方は私だと思う。貴方は荒れ狂う吹雪を閉じ込めたような体で私の隣に座って角砂糖を沈めたカフェオレを掻き混ぜている。この店は猫舌の人が楽しめるように熱々のものは出さないという変な店で偶に猫耳を生やした人も来る。この町にも猫化の進んでいる人は居るのだという発見とでも彼等は猫舌なのだろうかというか疑惑が生まれては消える。貴方は私を友人というより似たような環境で育った人と見做していて偶に家に泊まりに来る。そしてやはり人とは生活できないと呟いて朝に帰っていく。スマートフォンでニュースを確認すると地球はまた氷河期になるとか人類が滅ぶまで百年も無いとか書かれていて砂糖の溶解度を無心で確かめている貴方を心から好ましく思う。

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